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2020.11.24「親切・丁寧・安心」を考える

当たり前の難しさ

不動産業界に限らず「親切・丁寧・安心」をモットーにしている会社は多く、子供でも“そんなん当たり前すぎて自慢することちゃうやろ”ってド真ん中の回答です。

ところが頭で理解していても【お客様の自尊心を尊重しつつ先回りして逐一フォローする】を行動に移すことはとても難しく、お客さんによって感じ方も捉え方も異なるため「それくらいわかるわ、バカにしてるのか?」ってお叱りを受けることもあったりと正直とても奥深い世界です。

事前準備と柔軟力

ちなみに私は怒られてもいいので【不動産屋は準備が9割、イレギュラーな事があっても大丈夫なように二ノ矢、三ノ矢も準備】というセオリー通りに、念には念を入れて一つ一つの案件に向き合うようにしています。
一度想定外のことが起こってしまうと、全ては契約書の定めで決まることは当事者同士わかっていても、やっぱり追加で費用負担など発生すれば空気感は一気に重くなってしまい、結果として最後の最後に振込手数料でゴネる例も過去にはありました。

私達の仕事は【仲介】という取引相手の商品をご紹介させていただく立場であって、間違っても自社製品をガンガンPRして販売することでないため、要確認のご質問には基本はその場で返答せずに持ち帰らせていただいてナンボです。

不思議な営業マン

それなのに最近の営業マンの中には平気でお客さんのご要望を100%ぶつけてくる人がいます。

ネット銀行をご利用したいと買主さんがお考えなら、審査や融資実行までの期間が大幅に伸びることを売主さんに了承してもらう必要があるとか説明しましょう。お風呂の追い焚き配管とかブレーカー容量増設とかできることとできないこと、自分でやろうとしたときの費用とか、キチンと説明さえすればご理解いただけることがほとんどなのに、その努力をしないまま相手に全てぶつけるもんだから“アレもコレも言ってくる人”と思われてしまう。せっかくのお客さんを営業マンがイメージダウンさせてることに気づかないと。

見つけた答え

私達は人と人の間に立って まとまる条件を模索して着地点を探すのが仕事、その場しのぎの適当な回答するより、知らないものは正直に知らないと答えた上で後日あらためてしっかりと回答したり、言いにくくてもお客さんにも無理なものは無理ってハッキリ言うのも仕事のうちではないですかね。

そこに本当の「親切・丁寧・安心」があると思います。